From 18a622883f0a5ac0b762241065c955811d0deb12 Mon Sep 17 00:00:00 2001 From: =?UTF-8?q?=E6=BA=90=E6=96=87=E9=9B=A8?= <41315874+fumiama@users.noreply.github.com> Date: Mon, 28 Mar 2022 14:03:20 +0800 Subject: [PATCH] use utf8 format --- 小倉百人一首.csv | 202 +++++++++++++++++++++++------------------------ 1 file changed, 101 insertions(+), 101 deletions(-) diff --git a/小倉百人一首.csv b/小倉百人一首.csv index 4f5f6fa..7fd14b9 100644 --- a/小倉百人一首.csv +++ b/小倉百人一首.csv @@ -1,101 +1,101 @@ -No,̐l,̋,̋,̋iЂ炪ȁj,̋iЂ炪ȁj -1,VqVc,H̓ĉق̈̓ς,킪ߎ͘Iɂʂ‚,̂̂ق̂ق̂Ƃ܂,킪ł͂‚ɂʂ‚ -2,Vc,t߂ĉėɂ炵,ߊĂӓV̍R,͂邷ĂȂ‚ɂ炵낽ւ,قĂӂ܂̂ -3,`{lC,т̎R̔̂,ȂȂЂƂ肩Q,т̂܂ǂ̂̂,ȂȂЂƂ肩˂ -4,RӐԐl,cq̉YɂołĂ݂Δ,xm̍ɐ͍~‚,̂ɂłĂ݂΂낽ւ,ӂ̂˂ɂ䂫͂ӂ‚ -5,ۑv,Rɍgtݕ‚,H͔߂,܂ɂ݂ӂ݂킯Ȃ,Ƃ͂Ȃ -6,[Ǝ,̓n鋴ɒu,Ζ邼Xɂ,̂킽͂ɂ,낫݂΂悼ӂɂ -7,{C,V̌ӂ肳݂ΏtȂ,O}̎Rɏoł,܂̂͂ӂ肳݂΂Ȃ,݂̂܂ɂł‚ -8,@t,킪͓s̒CZ,RƐl͂ӂȂ,킪ق݂͂₱̂‚݂,܂ƂЂƂ͂ӂȂ -9,쏬,Ԃ̐F͈ڂɂȂÂ,킪gɂӂȂ߂܂,͂Ȃ̂͂‚ɂȂÂ,킪݂ɂӂȂ߂܂ -10,,₱̍sAʂĂ,mmʂ̊,₱̂䂭ւ킩Ă,ʂӂ̂ -11,Qc,킽̌\đołʂ,lɂ͂‚Cl̒ޑD,킽̂͂₻܂Ăłʂ,ЂƂɂ͂‚悠܂̂‚Ԃ -12,mՏ,V•_̒ʂИHƂ,̎p΂Ƃǂ߂,܂‚̂ЂӂƂ,Ƃ߂̂΂Ƃǂ߂ -13,z@,}g̕藎‚݂Ȃ̐,‚ĕƂȂʂ,‚΂˂݂̂˂肨‚݂Ȃ̂,Ђ‚ĂӂƂȂʂ -14,͌b,̂̂Ԃ肽䂦,ꂻ߂ɂȂȂ,݂̂̂̂Ԃ肽,݂ꂻ߂ɂȂȂ -15,FVc,Nߏt̖ɏołĎؓE,킪ߎɐ͍~‚,݂߂͂̂̂ɂłĂ킩Ȃ‚,킪łɂ䂫͂ӂ‚ -16,[s,ʂꂢȂ΂̎R̕ɐӂ,܂‚Ƃ΍A藈,킩ꂢȂ΂̂܂݂̂˂ɂӂ,܂‚Ƃ΂܂ւ肱 -17,݌ƕb,͂Ԃ_c,gɐƂ,͂Ԃ邩݂‚,炭Ȃɂ݂ÂƂ -18,qsb,Z̍]݂̊Ɋg邳ւ,̒ʂИHlڂ悭,݂̂̂ɂȂ݂邳ւ,߂̂ЂЂƂ߂悭 -19,ɐ,gẐӂ̊Ԃ,͂ł̐߂ĂƂ,Ȃɂ݂͂̂ӂ̂܂,͂ł̂ĂƂ -20,ǐe,тʂ΍͂gȂ,g‚Ă͂ނƂv,тʂ΂܂͂ȂȂɂ͂Ȃ,݂‚Ă͂ނƂ -21,f@t,ނƂЂ΂ɒ,Ľ҂oł‚邩,܂ނƂЂ΂ɂȂ‚,肠̂‚܂ł‚邩 -22,NG,ɏH̑؂̂,ނ׎R𗒂Ƃӂ,ӂɂ̂̂,ނׂ܂炵Ƃӂ -23,]痢,ΐXɂ̂߂,킪gЂƂ‚̏Hɂ͂˂,‚݂΂ɂ̂Ȃ,킪݂ЂƂ‚̂ɂ͂˂ -24,,̂т͕Ƃ肠ւR,gt̋ѐ_̂܂ɂ܂,̂т͂ʂƂ肠ւނ,݂̂ɂ݂̂܂ɂ܂ -25,OEb,ɂ͂ΈR̂˂,lɒmł悵,Ȃɂ͂΂ӂ܂̂˂Â,ЂƂɂł悵 -26,M,qR݂̂tS,ЂƂт݂̂䂫҂Ȃ,܂݂˂݂̂΂날,܂ЂƂт݂̂䂫܂Ȃ -27,[,݂̌킫ė,ŒƂĂ,݂̂͂킫ĂȂ邢Â݂,‚݂ƂĂЂ -28,@b,R͓~₵܂肯,lڂʂƎvւ,܂Ƃ͂ӂ䂼т܂肯,ЂƂ߂ʂƂւ -29,}͓ZP,SĂɐ܂΂܂ޏ,u܂ǂ͂锒ẻ,날Ăɂ΂ނ͂‚,܂ǂ͂邵炬̂͂ -30,p,L̂‚Ȃʂ,ł΂Ĵ͂Ȃ,肠̂‚Ȃ݂킩,‚΂肤̂͂Ȃ -31,㐥,ڂ炯Ľƌ܂ł,g̗ɍ~锒,ڂ炯肠̂‚Ƃ݂܂ł, 悵̂̂Ƃ ӂ邵䂫 -32,t,Rɕ̂邵݂,ւʍgtȂ肯,܂͂ɂ̂邵݂,Ȃւʂ݂Ȃ肯 -33,IF,Ђ̌̂ǂt̓,ÐSȂԂ̎U,Ђ̂Ђ̂ǂ͂̂Ђ,ÂȂ͂Ȃ̂ -34,,Nmlɂލ,̗̂FȂȂ,ЂƂɂނ,܂‚ނ̂ƂȂȂ -35,IєV,l͂Sm炸ӂ邳Ƃ,Ԃ̂̍ɓЂ,ЂƂ͂炸ӂ邳Ƃ,͂Ȃނ̂ɂɂقЂ -36,[{,Ă̖͂܂Ȃ疾ʂ,_̂Ɍh,Ȃ‚̂͂܂ЂȂ炠ʂ,̂Âɂ‚ǂ -37,N,Iɕ̐H̖,‚ʂƂ߂ʋʂU肯,‚ɂ̂ӂ̂̂,‚ʂƂ߂ʂ܂肯 -38,E,YgΎv͂ЂĂ,l̖̐ɂ邩,킷݂΂͂ЂĂ,ЂƂ̂̂̂邩 -39,Qc,󊝐̏̎ŒEԂ,܂ĂȂǂl̗,ӂ̂̂̂̂͂炵̂Ԃ,܂ĂȂǂЂƂ̂Ђ 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-68,O@,SɂŗJɂȂւ,ׂ锼̌,ɂłɂȂւ,Ђׂ͂̂‚ -69,\@t,ӂO̎R݂̂t,c̐̋тȂ肯,炵ӂ݂ނ̂܂݂̂΂,‚̂͂̂ɂȂ肯 -70,ǝ@t,₵ɏh𗧂ołĂȂނ,ÂH̗[,тɂǂłĂȂނ,ÂȂ̂ӂ -71,[oM,[Ζc̈tƂÂ,̂܂ɏH,ӂ΂ǂ̂Ȃ΂ƂÂ,̂܂ɂӂ -72,SqeƋI,ɕt̕l̂g,⑳̂ʂ,Ƃɂ̂͂܂̂Ȃ݂,₻ł̂ʂ -73,[[,̔̏̍炫ɂ,OR̉Ȃ,̂̂ւ̂炳ɂ,Ƃ܂݂̂Ȃ -74,rb,J肯l̎R낵,͂Ƃ͋Fʂ̂,肯ЂƂ͂‚̂܂낵,͂Ƃ͂̂ʂ̂ -75,r,_肨I𖽂ɂ,͂ꍡN̏Hʂ߂,肨‚̂ɂ,͂ꂱƂ̂ʂ߂ -76,@O֔b,킽̌ołČ΂Ђ,_ɂ܂Ӊ”g,킽̂͂炱łĂ݂΂Ђ,ɂ܂ӂ‚Ȃ -77,@,͂݊ɂ,ĂɈ͂ނƂv,݂͂͂ɂ邽͂,Ăɂ͂ނƂ -78,,WHʂӐ璹̖‚,Qo߂ʐ{̊֎,͂܂ӂǂ̂Ȃ,˂߂ʂ܂̂ -79,v,HɂȂт_̂Ԃ,oÂ錎̉ê₯,ɂȂт̂܂,ꂢ‚̂̂₯ -80,Ҍ@x,ȂސSm炸,Ă͂̂v,Ȃނ炸납݂,݂Ă͂̂ -81,㓿厛b,قƂƂ‚‚Ȃނ,Ľc,قƂƂȂ‚邩Ȃނ,肠̂‚̂ -82,@t,vЂтĂ͂̂,JɊւʂ͗܂Ȃ肯,ЂтĂ̂͂̂,ɂւʂ͂Ȃ݂Ȃ肯 -83,c@{vr,̒擹ȂvГ,R̉ɂ‚Ȃ,̂Ȃ݂ȂꂨЂ,܂̂ɂȂȂ -84,㒩b,Ȃւ΂܂̂₵̂΂,Jƌ͗,Ȃւ΂܂̂₵̂΂,Ƃ݂悼܂͂Ђ -85,rb@t,̎vӂ͖,˂̂Ђ܂ւ‚Ȃ肯,̂ӂ͂,˂̂Ђ܂ւ‚Ȃ肯 -86,s@t,QƂČ͂̂v͂,Ȃ킪܂,ȂƂÂ͂̂͂,قȂ킪Ȃ݂ -87,@@t,J̘I܂ʂ܂̗t,̂ڂH̗[,ނ炳߂̂‚܂Ђʂ܂̂͂,肽̂ڂ邠̂ӂ -88,cÖ@ʓ,g]̈̂˂̂ЂƂ,g‚ĂЂ킽ׂ,Ȃɂ͂̂̂˂̂ЂƂ,݂‚Ă₱Ђ킽ׂ -89,qe,ʂ̏₦Ȃΐ₦˂Ȃւ,EԂ邱Ƃ̎,܂̂悽Ȃ΂˂Ȃւ,̂Ԃ邱Ƃ̂ -90,ux@,΂ȗY̊Cl̑ɂ,GɂGꂵF͕ς͂炸,݂΂Ȃ܂̂܂̂łɂ,ʂɂʂꂵ͂͂炸 -91,㋞ɐېOb,肬肷‚⑚̂ނ,߂ЂƂ肩Q,肬肷Ȃ₵̂ނ,ЂƂ肩˂ -92,@],킪͒Ɍʉ̐΂,lm˂킭ԂȂ,킪ł͂قЂɂ݂ʂ̂,ЂƂ˂킭܂Ȃ -93,qEb,̒͏ɂȏ,Cl̏M̍j肩Ȃ,̂Ȃ͂‚˂ɂȂȂ,܂̂Ԃ˂̂‚ȂłȂ -94,Qco,݋g̎ȐHX,ӂ邳Ɗ߂‚Ȃ,݂悵̂̂܂̂ӂ,ӂ邳Ƃނ‚Ȃ -95,Om~,قȂJ̖ɂقӂ,킪ž[ɂݐ̑,قȂ݂̂ɂقӂ,킪‚܂ɂ݂߂̂ -96,Ob,Ԃӗ̒̐Ȃ,ӂ䂭̂͂킪gȂ肯,͂Ȃӂ炵̂ɂ͂̂䂫Ȃ,ӂ䂭̂͂킪݂Ȃ肯 -97,[,ʐl̉Y̗[Ȃ,Ă⑔̐g‚,ʂЂƂ܂‚ق̂̂ӂȂ,₭ق݂̂‚ -98,]ʉƗ,悮̗̏[,݂Ă̂邵Ȃ肯,悮Ȃ̂͂̂ӂ,݂Ȃ‚̂邵Ȃ肯 -99,㒹H@,ll߂Ȃ,vӂɂ̎vӐg,ЂƂЂƂ߂Ȃ,ӂɂ̂ӂ݂ -100,@,S~Â[̂̂Ԃɂ,Ȃق܂肠̂Ȃ肯,ӂ邫̂΂̂̂Ԃɂ,Ȃق܂肠ނȂ肯 +No,歌人,上の句,下の句,上の句(ひらがな),下の句(ひらがな) +1,天智天皇,秋の田のかりほの庵の苫をあらみ,わが衣手は露にぬれつつ,あきのたのかりほのいほのとまをあらみ,わがころもではつゆにぬれつつ +2,持統天皇,春過ぎて夏来にけらし白妙の,衣干すてふ天の香具山,はるすぎてなつきにけらししろたへの,ころもほすてふあまのかぐやま +3,柿本人麻呂,あしびきの山鳥の尾のしだり尾の,ながながし夜をひとりかも寝む,あしびきのやまどりのをのしだりをの,ながながしよをひとりかもねむ +4,山辺赤人,田子の浦にうち出でてみれば白妙の,富士の高嶺に雪は降りつつ,たごのうらにうちいでてみればしろたへの,ふじのたかねにゆきはふりつつ +5,猿丸大夫,奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の,声聞く時ぞ秋は悲しき,おくやまにもみぢふみわけなくしかの,こゑきくときぞあきはかなしき +6,中納言家持,かささぎの渡せる橋に置く霜の,白きを見れば夜ぞ更けにける,かささぎのわたせるはしにおくしもの,しろきをみればよぞふけにける +7,安倍仲麻呂,天の原ふりさけみれば春日なる,三笠の山に出でし月かも,あまのはらふりさけみればかすがなる,みかさのやまにいでしつきかも +8,喜撰法師,わが庵は都の辰巳しかぞ住む,世をうぢ山と人はいふなり,わがいほはみやこのたつみしかぞすむ,よをうぢやまとひとはいふなり +9,小野小町,花の色は移りにけりないたづらに,わが身世にふるながめせしまに,はなのいろはうつりにけりないたづらに,わがみよにふるながめせしまに +10,蝉丸,これやこの行くも帰るも別れては,知るも知らぬも逢坂の関,これやこのゆくもかへるもわかれては,しるもしらぬもあふさかのせき +11,参議篁,わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと,人にはつげよ海人の釣船,わたのはらやそしまかけてこぎいでぬと,ひとにはつげよあまのつりぶね +12,僧正遍昭,天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ,乙女の姿しばしとどめむ,あまつかぜくものかよひぢふきとぢよ,をとめのすがたしばしとどめむ +13,陽成院,筑波嶺の峰より落つるみなの川,恋ぞつもりて淵となりぬる,つくばねのみねよりおつるみなのがは,こひぞつもりてふちとなりぬる +14,河原左大臣,陸奥のしのぶもぢずりたれゆえに,乱れそめにしわれならなくに,みちのくのしのぶもぢずりたれゆゑに,みだれそめにしわれならなくに +15,光孝天皇,君がため春の野に出でて若菜摘む,わが衣手に雪は降りつつ,きみがためはるののにいでてわかなつむ,わがころもでにゆきはふりつつ +16,中納言行平,立ち別れいなばの山の峰に生ふる,まつとし聞かば今帰り来む,たちわかれいなばのやまのみねにおふる,まつとしきかばいまかへりこむ +17,在原業平朝臣,ちはやぶる神代も聞かず竜田川,から紅に水くくるとは,ちはやぶるかみよもきかずたつたがは,からくれなゐにみづくくるとは +18,藤原敏行朝臣,住の江の岸に寄る波よるさへや,夢の通ひ路人目よくらむ,すみのえのきしによるなみよるさへや,ゆめのかよひぢひとめよくらむ +19,伊勢,難波潟短き葦のふしの間も,逢はでこの世を過ぐしてよとや,なにはがたみじかきあしのふしのまも,あはでこのよをすぐしてよとや +20,元良親王,わびぬれば今はた同じ難波なる,身をつくしても逢はむとぞ思ふ,わびぬればいまはたおなじなにはなる,みをつくしてもあはむとぞおもふ +21,素性法師,今来むといひしばかりに長月の,有明の月を待ち出でつるかな,いまこむといひしばかりにながつきの,ありあけのつきをまちいでつるかな +22,文屋康秀,吹くからに秋の草木のしをるれば,むべ山風を嵐といふらむ,ふくからにあきのくさきのしをるれば,むべやまかぜをあらしといふらむ +23,大江千里,月見れば千々にものこそ悲しけれ,わが身ひとつの秋にはあらねど,つきみればちぢにものこそかなしけれ,わがみひとつのあきにはあらねど +24,菅家,このたびは幣もとりあへず手向山,紅葉の錦神のまにまに,このたびはぬさもとりあへずたむけやま,もみぢのにしきかみのまにまに +25,三条右大臣,名にし負はば逢坂山のさねかずら,人に知られでくるよしもがな,なにしおはばあふさかやまのさねかづら,ひとにしられでくるよしもがな +26,貞信公,小倉山峰のもみぢ葉心あらば,今ひとたびのみゆき待たなむ,をぐらやまみねのもみぢばこころあらば,いまひとたびのみゆきまたなむ +27,中納言兼輔,みかの原わきて流るる泉川,いつ見きとてか恋しかるらむ,みかのはらわきてながるるいづみがは,いつみきとてかこひしかるらむ +28,源宗于朝臣,山里は冬ぞ寂しさまさりける,人目も草もかれぬと思へば,やまざとはふゆぞさびしさまさりける,ひとめもくさもかれぬとおもへば +29,凡河内躬恒,心あてに折らばや折らむ初霜の,置きまどはせる白菊の花,こころあてにをらばやをらむはつしもの,おきまどはせるしらぎくのはな +30,壬生忠岑,有明のつれなく見えし別れより,暁ばかり憂きものはなし,ありあけのつれなくみえしわかれより,あかつきばかりうきものはなし +31,坂上是則,朝ぼらけ有明の月と見るまでに,吉野の里に降れる白雪,あさぼらけありあけのつきとみるまでに, よしののさとに ふれるしらゆき +32,春道列樹,山川に風のかけたるしがらみは,流れもあへぬ紅葉なりけり,やまがはにかぜのかけたるしがらみは,ながれもあへぬもみぢなりけり +33,紀友則,ひさかたの光のどけき春の日に,しづ心なく花の散るらむ,ひさかたのひかりのどけきはるのひに,しづこころなくはなのちるらむ +34,藤原興風,誰をかも知る人にせむ高砂の,松も昔の友ならなくに,たれをかもしるひとにせむたかさごの,まつもむかしのともならなくに +35,紀貫之,人はいさ心も知らずふるさとは,花ぞ昔の香に匂ひける,ひとはいさこころもしらずふるさとは,はなぞむかしのかににほひける +36,清原深養父,夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを,雲のいずこに月宿るらむ,なつのよはまだよひながらあけぬるを,くものいづこにつきやどるらむ +37,文屋朝康,白露に風の吹きしく秋の野は,つらぬきとめぬ玉ぞ散りける,しらつゆにかぜのふきしくあきののは,つらぬきとめぬたまぞちりける +38,右近,忘らるる身をば思はず誓ひてし,人の命の惜しくもあるかな,わすらるるみをばおもはずちかひてし,ひとのいのちのをしくもあるかな +39,参議等,浅茅生の小野の篠原忍ぶれど,あまりてなどか人の恋しき,あさぢふのをののしのはらしのぶれど,あまりてなどかひとのこひしき +40,平兼盛,忍ぶれど色に出でにけりわが恋は,ものや思ふと人の問ふまで,しのぶれどいろにいでにけりわがこひは,ものやおもふとひとのとふまで +41,壬生忠見,恋すてふわが名はまだき立ちにけり,人知れずこそ思ひそめしか,こひすてふわがなはまだきたちにけり,ひとしれずこそおもひそめしか +42,清原元輔,契りきなかたみに袖をしぼりつつ,末の松山波越さじとは,ちぎりきなかたみにそでをしぼりつつ,すゑのまつやまなみこさじとは +43,権中納言敦忠,逢ひ見ての後の心にくらぶれば,昔はものを思はざりけり,あひみてののちのこころにくらぶれば,むかしはものをおもはざりけり +44,中納言朝忠,逢ふことの絶えてしなくはなかなかに,人をも身をも恨みざらまし,あふことのたえてしなくはなかなかに,ひとをもみをもうらみざらまし +45,謙徳公,あはれともいふべき人は思ほえで,身のいたずらになりぬべきかな,あはれともいふべきひとはおもほえで,みのいたづらになりぬべきかな +46,曾禰好忠,由良の戸を渡る舟人かぢをたえ,ゆくへも知らぬ恋の道かな,ゆらのとをわたるふなびとかぢをたえ,ゆくへもしらぬこひのみちかな +47,恵慶法師,八重むぐら茂れる宿のさびしきに,人こそ見えね秋は来にけり,やへむぐらしげれるやどのさびしきに,ひとこそみえねあきはきにけり +48,源重之,風をいたみ岩うつ波のおのれのみ,くだけてものを思ふころかな,かぜをいたみいはうつなみのおのれのみ,くだけてものをおもふころかな +49,大中臣能宣,御垣守衛士のたく火の夜は燃え,昼は消えつつものをこそ思へ,みかきもりゑじのたくひのよるはもえ,ひるはきえつつものをこそおもへ +50,藤原義孝,君がため惜しからざりし命さへ,長くもがなと思ひけるかな,きみがためをしからざりしいのちさへ,ながくもがなとおもひけるかな +51,藤原実方朝臣,かくとだにえやはいぶきのさしも草,さしも知らじな燃ゆる思ひを,かくとだにえやはいぶきのさしもぐさ,さしもしらじなもゆるおもひを +52,藤原道信朝臣,明けぬれば暮るるものとは知りながら,なほ恨めしき朝ぼらけかな,あけぬればくるるものとはしりながら,なほうらめしきあさぼらけかな +53,右大将道綱母,嘆きつつひとり寝る夜の明くる間は,いかに久しきものとかは知る,なげきつつひとりぬるよのあくるまは,いかにひさしきものとかはしる +54,儀同三司母,忘れじの行く末まではかたければ,今日をかぎりの命ともがな,わすれじのゆくすゑまではかたければ,けふをかぎりのいのちともがな +55,大納言公任,滝の音は絶えて久しくなりぬれど,名こそ流れてなほ聞こえけれ,たきのおとはたえてひさしくなりぬれど,なこそながれてなほきこえけれ +56,和泉式部,あらざらむこの世のほかの思ひ出に,今ひとたびの逢ふこともがな,あらざらむこのよのほかのおもひでに,いまひとたびのあふこともがな +57,紫式部,めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬ間に,雲隠れにし夜半の月かな,めぐりあひてみしやそれともわかぬまに,くもがくれにしよはのつきかな +58,大弐三位,有馬山猪名の笹原風吹けば,いでそよ人を忘れやはする,ありまやまゐなのささはらかぜふけば,いでそよひとをわすれやはする +59,赤染衛門,やすらはで寝なましものを小夜更けて,かたぶくまでの月を見しかな,やすらはでねなましものをさよふけて,かたぶくまでのつきをみしかな +60,小式部内侍,大江山いく野の道の遠ければ,まだふみも見ず天の橋立,おほえやまいくののみちのとほければ,まだふみもみずあまのはしだて +61,伊勢大輔,いにしへの奈良の都の八重桜,けふ九重に匂ひぬるかな,いにしへのならのみやこのやへざくら,けふここのへににほひぬるかな +62,清少納言,夜をこめて鳥のそら音ははかるとも,よに逢坂の関はゆるさじ,よをこめてとりのそらねははかるとも,よにあふさかのせきはゆるさじ +63,左京大夫道雅,今はただ思ひ絶えなむとばかりを,人づてならでいふよしもがな,いまはただおもひたえなむとばかりを,ひとづてならでいふよしもがな +64,権中納言定頼,朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに,あらはれわたる瀬々の網代木,あさぼらけうぢのかはぎりたえだえに,あらはれわたるせぜのあじろぎ +65,相模,恨みわび干さぬ袖だにあるものを,恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ,うらみわびほさぬそでだにあるものを,こひにくちなむなこそをしけれ +66,前大僧正行尊,もろともにあはれと思え山桜,花よりほかに知る人もなし,もろともにあはれとおもへやまざくら,はなよりほかにしるひともなし +67,周防内侍,春の夜の夢ばかりなる手枕に,かひなく立たむ名こそ惜しけれ,はるのよのゆめばかりなるたまくらに,かひなくたたむなこそをしけれ +68,三条院,心にもあらで憂き夜にながらへば,恋しかるべき夜半の月かな,こころにもあらでうきよにながらへば,こひしかるべきよはのつきかな +69,能因法師,嵐ふく三室の山のもみぢ葉は,竜田の川の錦なりけり,あらしふくみむろのやまのもみぢばは,たつたのかはのにしきなりけり +70,良暹法師,寂しさに宿を立ち出でてながむれば,いづこも同じ秋の夕暮れ,さびしさにやどをたちいでてながむれば,いづこもおなじあきのゆふぐれ +71,大納言経信,夕されば門田の稲葉おとづれて,葦のまろやに秋風ぞ吹く,ゆふさればかどたのいなばおとづれて,あしのまろやにあきかぜぞふく +72,祐子内親王家紀伊,音に聞く高師の浜のあだ波は,かけじや袖のぬれもこそすれ,おとにきくたかしのはまのあだなみは,かけじやそでのぬれもこそすれ +73,権中納言匡房,高砂の尾の上の桜咲きにけり,外山の霞立たずもあらなむ,たかさごのをのへのさくらさきにけり,とやまのかすみたたずもあらなむ +74,源俊頼朝臣,憂かりける人を初瀬の山おろしよ,はげしかれとは祈らぬものを,うかりけるひとをはつせのやまおろしよ,はげしかれとはいのらぬものを +75,藤原基俊,契りおきしさせもが露を命にて,あはれ今年の秋もいぬめり,ちぎりおきしさせもがつゆをいのちにて,あはれことしのあきもいぬめり +76,法性寺入道前関白太政大臣,わたの原漕ぎ出でて見ればひさかたの,雲居にまがふ沖つ白波,わたのはらこぎいでてみればひさかたの,くもゐにまがふおきつしらなみ +77,崇徳院,瀬をはやみ岩にせかるる滝川の,われても末に逢はむとぞ思ふ,せをはやみいはにせかるるたきがはの,われてもすゑにあはむとぞおもふ +78,源兼昌,淡路島通ふ千鳥の鳴く声に,いく夜寝覚めぬ須磨の関守,あはぢしまかよふちどりのなくこゑに,いくよねざめぬすまのせきもり +79,左京大夫顕輔,秋風にたなびく雲のたえ間より,もれ出づる月の影のさやけさ,あきかぜにたなびくくものたえまより,もれいづるつきのかげのさやけさ +80,待賢門院堀河,ながからむ心も知らず黒髪の,乱れてけさはものをこそ思へ,ながからむこころもしらずくろかみの,みだれてけさはものをこそおもへ +81,後徳大寺左大臣,ほととぎす鳴きつる方をながむれば,ただ有明の月ぞ残れる,ほととぎすなきつるかたをながむれば,ただありあけのつきぞのこれる +82,道因法師,思ひわびさても命はあるものを,憂きに堪へぬは涙なりけり,おもひわびさてもいのちはあるものを,うきにたへぬはなみだなりけり +83,皇太后宮大夫俊成,世の中よ道こそなけれ思ひ入る,山の奥にも鹿ぞ鳴くなる,よのなかよみちこそなけれおもひいる,やまのおくにもしかぞなくなる +84,藤原清輔朝臣,ながらへばまたこのごろやしのばれむ,憂しと見し世ぞ今は恋しき,ながらへばまたこのごろやしのばれむ,うしとみしよぞいまはこひしき +85,俊恵法師,夜もすがらもの思ふころは明けやらで,ねやのひまさへつれなかりけり,よもすがらものおもふころはあけやらで,ねやのひまさへつれなかりけり +86,西行法師,嘆けとて月やはものを思はする,かこち顔なるわが涙かな,なげけとてつきやはものをおもはする,かこちがほなるわがなみだかな +87,寂蓮法師,村雨の露もまだ干ぬまきの葉に,霧立ちのぼる秋の夕暮,むらさめのつゆもまだひぬまきのはに,きりたちのぼるあきのゆふぐれ +88,皇嘉門院別当,難波江の葦のかりねのひとよゆゑ,身をつくしてや恋ひわたるべき,なにはえのあしのかりねのひとよゆゑ,みをつくしてやこひわたるべき +89,式子内親王,玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば,忍ぶることの弱りもぞする,たまのをよたえなばたえねながらへば,しのぶることのよわりもぞする +90,殷富門院大輔,見せばやな雄島の海人の袖だにも,濡れにぞ濡れし色は変はらず,みせばやなをじまのあまのそでだにも,ぬれにぞぬれしいろはかはらず +91,後京極摂政前太政大臣,きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに,衣かたしきひとりかも寝む,きりぎりすなくやしもよのさむしろに,ころもかたしきひとりかもねむ +92,二条院讃岐,わが袖は潮干に見えぬ沖の石の,人こそ知らねかわく間もなし,わがそではしほひにみえぬおきのいしの,ひとこそしらねかわくまもなし +93,鎌倉右大臣,世の中は常にもがもな渚漕ぐ,海人の小舟の綱手かなしも,よのなかはつねにもがもななぎさこぐ,あまのをぶねのつなでかなしも +94,参議雅経,み吉野の山の秋風小夜更けて,ふるさと寒く衣うつなり,みよしののやまのあきかぜさよふけて,ふるさとさむくころもうつなり +95,前大僧正慈円,おほけなく憂き世の民におほふかな,わが立つ杣にすみ染の袖,おほけなくうきよのたみにおほふかな,わがたつそまにすみぞめのそで +96,入道前太政大臣,花さそふ嵐の庭の雪ならで,ふりゆくものはわが身なりけり,はなさそふあらしのにはのゆきならで,ふりゆくものはわがみなりけり +97,権中納言定家,来ぬ人を松帆の浦の夕なぎに,焼くや藻塩の身もこがれつつ,こぬひとをまつほのうらのゆふなぎに,やくやもしほのみもこがれつつ +98,従二位家隆,風そよぐ楢の小川の夕暮は,みそぎぞ夏のしるしなりける,かぜそよぐならのをがはのゆふぐれは,みそぎぞなつのしるしなりける +99,後鳥羽院,人もをし人もうらめしあじきなく,世を思ふゆゑにもの思ふ身は,ひともをしひともうらめしあぢきなく,よをおもふゆゑにものおもふみは +100,順徳院,百敷や古き軒端のしのぶにも,なほあまりある昔なりけり,ももしきやふるきのきばのしのぶにも,なほあまりあるむかしなりけり