5.9 KiB
无题(金木犀)
2019年9月7日
金木犀
薫り遠くへ
届きつつ
花は咲かねど
匂ひ飛びけり
秋夜の寒さを感じて詠める
2019年9月19日
水の影
見ゆる星屑
雲流れ
並木道より
雫垂りつつ
无题(霧重し)
2019年11月21日
霧重し
寒さを感じて
布団に入り
无题(野旷风低处)
2019年11月26日
野旷风低处,江凌芳草枯。
漫花桑梓陌,飞雪锦官涂。
夜半思
2020年1月23日
长风万里送春尽,古道千年归客临。
辗转声声马蹄落,踌躇阵阵窗下津。
角声悲壮连秋月,星河动摇孤影缺。
平野星垂飞塞北,大江月涌断玉珏。
玉门西望路漫漫,阳关三别泪蹒跚。
长烟落日孤城闭,雪风时雨沧海端。
无题(春草生まれり)
2020年3月24日
春草生まれり
長風吹きつつ
大空広がり
世の中千代ゟ
徒然あらむや
人々世に生き
数多事を見
未来知らじ
時流れり
夢ゟいつか
覚めるるも
幸ならむや
枫
2020年5月4日
清水浓云吹墨雪
平薇淡草散青山
漫风低树摇春尽
瀚海孤帆彻夜还
无题(初夏の息吹を感じ)
2020年7月7日
初夏の息吹を感じ、青い青い空を見上げる
前年の物事を思い出し、まるで夢に在る景色
時間は人を待たず、未来は何時も朧
千早振り、豊作を祈る 稲荷みこ
創り出した 儀式感
人間のみ味う 神聖
風が吹き 全てを融かす
Fruchin Song
2020年11月15日
夜明风浸月,星凛雪濯天。
凌波梦归远,策马飞旧年。
刻
2021年1月15日
碧树红枫荆棘暮,香草苦菊松柏孤。
九天万里长风在,五洋千载微波浮。
雫
2021年4月29日
夏色飘渺天无际
月影徘徊夜未明
古今一梦归天地
星河斗转又曾经
无题(朝霧に)
2021年6月18日
朝霧に方舟飛ばゆ日が昇り星空博く静かに祝う
无题(风落晴空花开月)
2021年7月23日
风落晴空花开月,雨漫星河雪满天。
桑梓婆娑沧海笑,古卷斑驳孤影眠。
花园
2021年8月15日
我走在冬天的夜晚
踏着积满灰雪的小径
走过默默伫立的假山
来到在夜色中沉睡的花园
花草无言,北风吟唱着夜的挽歌
我站在高楼的阶梯间
夕日如火,将白墙烧成粉色
就好像在初春的公园
桃花遍野,笑靥踏歌飞向远方的蓝天
夕阳西下,在暗金色的天空中
大片的雪花飘落
我拾级而下,推开门,走向慢慢沉寂的夜色
穿过青白色的街灯
穿过空无一人的斑马线
穿过无声的夜
来到终末的花园
轻轻推开茅屋的门
他们似乎还没有回来
屋内一片静谧
等待着新一天的到来
新的一天终会到来
冬天也终将结束
但是在和煦的春风下
永远的长夜也在安眠
无题(時流れ)
2021年9月7日
時流れ
古き名傳へ
夜長し
昔光れど
今何処にて
无题(とりで見ゆ)
2021年9月9日
とりで見ゆ
築きぬる物
冷ややかな
川に船なき
星青かめり
无题(古の)
2021年9月10日
古の
物な也けり
爽やかな
風飛び立ちぬ
空に雲無し
无题(あめ上がり)
2021年9月16日
あめ上がり
新たなる空
ゆめさめて
鳥なき枝に
歌渡るなり
无题(朝期虹野)
2021年11月17日
朝期虹野 懸歌流空平 向紀悠希
緋綺雲似 遊微亭津津 多香奈詩
无题(春愁)
2022年4月17日
春愁 鳥なきながら 走りつつ
林に座り 人こそ見えれ
无题(夜登り)
2022年5月26日
夜登り 人なき雨に 身を隠し
橋かかりねば 出会はゆるなり
无题(悲しみの)
2022年5月31日
悲しみの 彼方へ歩き 暁に
夢とて何処 今更も見じ
无题(奏鳴き)
2022年6月2日
奏鳴き 蛍の光 月の文
水無月に入り 夜の灯火
无题(古の)
2022年6月16日
古の 風吹き渡り 夏至
別れ常事 笑へ旅立たむ
落
2022年7月14日
青空云淡漠
旷野鸟长歌
日薄风起地
花重星落河
九天别沧海
八荒行樵柯
百川通昼夜
千舟竞风荷
古道归故土
方碑伴梦戈
魂游冲碧落
泪洒葬江河
月明星低唱
树稀鹊高飞
日月隐萧水
星汉耀青波
无题(錦江を)
2022年11月1日
錦江を越えて進みて渡り鳥
何処へ行かむ彷徨ふ者よ
无题(冬のはな)
2022年12月2日
冬のはな さむやあかつき 年の市
暗闇にこそ 星の輝け
无题(旅立てり)
2022年12月6日
旅立てり 窓外のゆき 海越えて
鳥は何方へ 枝に棲むべし
无题(春風は)
2023年3月13日
春風は ひま囁きて 雨なれば
こぞゆるふる葉 みなとしにけり